G線上の魔王 プレイ日記 part10
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昼休み屋上にて
宇佐美の感だが、もう何も起こらないのではないかという。
宇佐美 「では、浅井さんとはもうお別れですね。魔王が旅立てば勇者も旅立つものです。」
世間での花音と郁子の評判は大きく落ちてしまっていた。
花音から、クリスマスのお誘いがあり、夜は一緒に過ごすことにした。
花音 「それは、好きってこと?」
京介 「ああ」
はっきりと嘘をついた。いままで、女性を好きになったことは一度もなく、同情から始まった過剰な興味を何という感情なのか、俺は知らない。
京介は、あくまで花音を助けるために、好きだと言っているだけで、愛情は今のところ芽生えていないらしい。花音が喜ぶのならということで、意外と妹思いだなぁ。
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午前中は秋元氏のもとを訪れ、花音のことを相談していた。
秋元氏の花音に対する分析は的確だった。
秋元 「わがままはだめだとじっくり解いていくだ。それが君にできることだよ。わがままをするとお前が人に嫌われるからやめろ、と言ってはいけない。彼女はそれを大嫌いな媚びだと思うだろう。わがままをするよりも、もっと多くの人を喜ばせる方法があるのだと気づかせればいい。彼女は大嫌いなはずの母親ですら、喜ばせたいと望んでいるのだから・・・・」
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魔王は染谷に別れを告げに来ていた。
もう自分が現れることがないことを予感していた。
魔王 「いままで憎悪だけを糧に生きてきた男が、あるものを知ってしまったのです。愛ですよ」
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花音を迎えに行ったが、なかなか出てこないため探しに行ってみると、郁子と話をしていた。
あれだけ楽しみにしていたクリスマスに仕事を入れるように頼み込まれて、花音が折れた。
またもや、郁子の見栄のために花音は利用されていた。
週刊誌では、京介と花音が歩いている写真や、やくざとの関係を書いた記事が乱雑していた。いまや、日本中が花音を拒絶しているといっても過言ではなかった。
昼だというのに花音が練習をやめて帰宅してきた。
なんでも瀬田がわざとぶつかってきてけがをしたという。
死んじゃえと声をかけて帰ってきたらしい。
花音は絶対に謝らないと石のようにその場を動こうとはしなかった。
花音のこの性格は、頭の軽い郁子を見て育ったからなんですよね。自分は悪くないそう思ってしまう。日常的に出てくるわがままも、周りの環境ゆえのものかもしれないですね。
選択肢
1 謝罪に生かせる。
2 抱きしめて愛情を示す。
1を選択。
京介 「どこまで譲歩できる?」
商談をするときのように、花音に接する。
京介 「練習に戻るのがいやならここを出ていけ。おれはお前のことを他人と思うことにする。嫌か?厭なら俺の言ってることに従え」
花音 「そんな・・・兄さんだけは味方じゃ・・わかったよ・・・」
花音は練習へ向かった。
京介はその後、瀬田の事務所に菓子折りをもって謝罪に行った。
自宅で、瀬田から直接電話があり、その誠実な対応から、花音とは違い心の余裕があり、花音と互角以上の勝負をするのではないかと感じていた。
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花音の中で、悪魔は成長していた。瀬田や京介に対する憎悪が着々と育っていた。
郁子は、花音にとって怪物だった。どれだけ敵意を込めた視線を投げても、まるでゼリーを指で押したかのように笑顔を崩さない。餅みたいにふっくらした顔で、花音の世話を焼こうとする。お母さん、と呼ばなくなったところで意に介したようすがない。
花音 「もし金メダル取れなかったら? 死ぬでしょお母さん・・・」
郁子 「間違いないわ」
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クリスマスイブの朝がやってきた。
夜は一緒に過ごせないが、昼の練習は見学に行くことにした。
観客席で、郁子と出会う。
そこで京介は、郁子の恐ろしさを実感する。
あれは、怪物だ。
間違いなく花音を愛している。
同じくらい俺も愛している。
花音 「助かりすぎて、のんちゃんはわがままに育ちましたとさ」
京介 (よくわかってるみたいだな・・・。)
京介は自分の母親の話を話して聞かせた。
花音 「今日の兄さん、変だよ・・・自分のことなんてほとんど話さないのに。」
京介 「ぶっちゃけて言うと、おめーをどう扱っていいのかわからねえんだよ」
花音 「うん、知ってる」
しかし、わが妹の口から、ごめんなさいの一言がでることはついになかった。
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大会の結果は、瀬田に負けてしまった。
会場の外でもうちでも悪い意味で花音は人気者だった。
郁子、京介、花音で大会のあとで食事をしてその帰りに、信号無視をしてきた車に郁子が接触しそうになった。
花音の目には、郁子が自ら足を滑らせて大げさに転倒したようにしか見えなかった。事実、車は郁子に接触しなかったのだから。
娘をかばい、自動車事故にあった母。偽りの美談。偽りの物語は彼女のあまたの中で出来上がっていた。
いっそ死ねばよかたのに、はっきりとそう思った。
花音 「これいじょう、何にすがろうっていううの、あなたは」
郁子 「すがる?」
花音 「わたしに、のしかかろうとしないで」
花音 「・・・あなたは、最低の母親なのに・・・最低なのに、なのに、ああ、どうして・・・・どれだけ利用されてもいいとか、思っちゃうのかな!!」
花音 「でもいいよ・・・もうわかったよ・・・わかっちゃったんだよ。ありがとうって、言わなきゃいけないんだって・・・!悔しいけど、苦しいけど、おかしいなって思いながらでも、言わなきゃいけないだって!たとえ、あなたが自分のために私をりようしていたのだとしても、そこに、いろんな感情や感動があったんだから。私はお金になるんでしょう?いいよ。どんどん稼いで。スケートはお金かかるもんね。あなたが、何百万っていうお金を出してくれなかったら、今頃浅井花音なんて誰も知らなかっただろうね。いいんだよ、本当に・・・本当に・・・好きにして・・」
花音 「あなたは、私にやさしくて、誰よりも親切だった。もう、それだけでいいよ・・・」
花音 「もういいよ、お母さん・・・恨むのは終わりにする・・・」
郁子 「お母さんは、花音ちゃんを傷つけていたの?・・・ねえそうなの・・?」
花音 「かわいそうなお母さん、だれもあなたのことなんて好きじゃない。だったら、わたしだけが、一番になってあげる。世界でただ一人、私だけは味方になってあげるよ」
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京介家にて
大会当日の朝、花音の顔は晴れ晴れとしていた。理由はわからない。
花音 「お母さんも大丈夫。 大したケガじゃなかった」
花音が郁子のことをお母さんと呼んでいることに気が付く。
花音 「兄さんにも迷惑かけたね」
花音 「お詫びに、今日は最高の演技を見せるね」
京介 「お詫びに・・・」
会場では、浅井権三も見に来ていた。
権三 「俺の血の一部がどんな死にざまを見せるか見に来た。今日負ければあ、あれは終わりだ」
京介 「俺の女は、あんたの娘だぞ」 (負けるものか。)
権三 「京介、お前も俺にへつらうだけの家畜化と思っていたが・・・初めて意見が分かれたな・・・」
観客席では郁子が見に来ていた。いつもは、関係者席に座っているにも関わらず。
そうか花音・・・・
お前は王様だったな・・・
やけにちっぽけな国の王座についたもんだ。
立派じゃねえか
さあ、早く出て来いよ
見せつけてくれ
お前の、母への祈りを・・・
穏やかな曲調のなか、花音はただ母のことを思い祈った。
軽いステップを踏みながら、花音は母に語り掛ける。
やるしかなかった。
勝つためには。瀬田にではない。自分に。これまで母を甘やかしてきた自分に勝つには。
花音は4回転を成功させた。
会場の空気も変わってきた。
今まで花音は客を無視していたに等しかった。難易度の高い技になびくだけの無知の集団と考えていた。
花音は自分が情けなくて、観客に申し訳なくて、今にも泣きそうだった。
もう、悔いはない。ふてくされながらも、スケートを続けていてよかった。たとえ母の三重に付き合わされていたものだとしても、背後のスポンサーが欲の皮を厚くしていたのだとしても、今この場にいる彼らの声援は、本物なのだから。
まさしく、”わが母の教えたまいし歌”の通りではないか。
会場は湧き上がる。
パーソナルベストを更新し、逆転勝利を果たした。
かに見えたが、1点差で勝利した花音だったが、採点の不正操作がおき、得点が下げられてしまい結果が変わってしまった。
マスコミ 「結果、二位ということですが!? なっとくされていらっしゃいますか!?」
花音 「あの、一言だけよろしいでしょうか」
花音 「私が・・・未熟だから・・・負けたんです・・・みなさん申し訳ありませんでした。私が、悪いんです・・・。私が弱いから特典が伸びなかったんです・・・・」
花音 「ご声援、ありがとうございました。」
花音 「瀬田さん、どうもありがとう、そしてごめんなさいっ・・・!」
試合に負けた花音ではあったが、大切なものを手にしたのかもしれない。
それが涙となって、いっそう冷え切った体を輝かせていた。
よかったですね!花音の成長物語という感じですね。やっと親子になれた。全然関係ないけど、クラナド思い出しました(笑)。感謝と気遣いが普通にできるようになり、いい子になりましたね。
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花音の戦いはこれからも続いていく。
がんばれ花音!
花音ルートEND
俺たちの戦いはこれからだみたいな終わり方でしたね。ただ郁子はただの母親として花音に付き添っていくとのことで、とてもいいですね。注意書きの、花音の露出度の高い衣装は減点の対象になりますって、現実にそんなルールあったんですね。そんなに露出度高いかなぁ?
花音の言ってるように、ジャンプの種類とかわかりませんしね(笑)
途中から椿姫はほとんど出てきませんでしたね。魔王関連のイベントになるともう蚊帳の外ですし、花音もここから先はあまり出てこないのかな?
とりあえず4章を進めていきたいと思います。
ありがとうございました! ばいばい!
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