シュタインズゲート ゼロ part 7 亡失逆転のソリチュード2
るかを神社まで送り届けた帰り、二人の言葉を思い出していた。
フェイリス 「水くさいニャ、何か困ったことがあるなら、フェイリス達にも話してくれればいいのニャ」
るか 「そうです。ボクじゃお役に立てないかもしれないけれど・・・お話しくらいなら・・・」
岡部は、無意識に誰よりも最初に紅莉栖に相談していた。本物ではない紅莉栖に・・・
必死に殺していた紅莉栖への思いを呼び覚まそうとする。
そんなことを考えていたとき、紅莉栖から着信があったが出ることができなかった。
ーー以降、その日何度か買ってきた紅莉栖の電話に出ることはなかった。--
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
アメリカ、カリフォルニア州
アメリカ国内において、AI研究者が複数行方不明になった事件が起きていた。
アメリカのテレビ中継では、チンパンジーやオラウータンの死体が転がっている現場を撮影していた。この死体は、脳や東部が欠損しており、猟奇的事件として、地域住民への警戒を訴えているとのことだった。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ラボにて
岡部達は、かがり捜索を行っていたが、成果はなかった。
ダルが専門家と知り合いだということで、事情を聞いてもらうためにラボに呼び出した。
ドアを開けて現れたのは、桐生萌郁だった。
ーーどうして・・・ また・・・--
何かあるわけではないのに、過去の経験からどうしても警戒してしまう。
ダルは、萌郁にある程度のいきさつを話して、協力を申し込んだ。
かつてラウンダーだった萌郁を心から信頼することはできないが、見えないところで動かれるよりも、自分の目が届くところで協力してもらうほうがいい、と考え岡部からも協力を依頼する。
萌郁は、かがりの服装や特徴を聞き出し、ラボを出て行った。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
真帆は、紅莉栖のノートパソコンのパスワードのヒントを得るために未来ガジェット研究所に向かっていた。
秋葉原駅についたころから、誰かに見られているような感じがして不安を覚えた。
歩いているうちに、真帆の疑惑は確信に変わり、誰かが後ろについてきているのを感じていたが、恐ろしくて振り返ることができなかった。
岡部に電話し助けを求めた。
真帆 「もしもし、岡部さん!? 私、比屋定ですっ!」
「今、あなたのラボのすぐ近くまでー!」
しかし、何者かに羽交い絞めにされてしまい、それ以上言葉を出すことができなかった・・・。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ラボ
調査結果を方向するために、萌郁がラボに来ていた。
具体的な成果はなかったが、気になる点として、
「椎名かがりという名の女性を探している人物が、私たち以外にも存在する」
ということだった。
その時、思考を遮るように真帆から連絡があった。
何か嫌な予感を感じた岡部は電話に出るが、切羽詰まった様子で助けを求められ、誰かに襲われていると判断し、武器になりそうなものを持ち、思い当たる場所へ急行した。
ラボから、目と鼻の先でその姿を見つけた。
真帆が何者かによって、抑えつけられており、もがいている姿を見て、サイリウムセイバーを構えた。
真帆が違うのと叫び、気づいた時には岡部はハグされていた・・・
----------------------------------------------------------------------------------------------
その女性は、ヴィクトル・コンドリア大学の教授、ジュディレイエスというそうだ。
真帆は、後ろをつけてきたのがレイエスだったと安心仕掛けたが、レイエスは直前に見つけて抱き上げたという。
では、秋葉原駅から感じていた視線はなんだったのだろうか?
----------------------------------------------------------------------------------------------
成り行きで、真帆を連れてラボに戻る。
話しは先ほどのものに戻り、かがりを探している人物には外国人も含まれており、SERNのことなども疑ったが、答えはでなかった。
この結論からわかることは、
「椎名かがりを知る人物が何らかの理由で、彼女を探していること」
「少なくとも、最近まで、椎名かがりは生きていたということ」
引き続き、調査を依頼し、萌郁はラボを去っていった。
それまで、物珍しくラボを観察していた真帆のことを紹介する。
真帆を通して、紅莉栖が起こっていることを知る。
気が向いた時にでも話しかけてあげてと頼まれたが、
それでも岡部はこの日も、紅莉栖と会話することはなかった。
----------------------------------------------------------------------------------------------
ラボ
カエデやフブキに用事ができてしまったため、クリスマスパーティーが中止されることになり、まゆりが落ち込んでいた。
まゆりはこの一年があっという間であったと語るが、岡部は、なんどもタイムリープを繰り返し、時間をやり直していたこともあって、むしろ気が遠くなるほど長い一年だったと振り返る。
まゆりが唐突に、正月パーティーをやろうと言い出し、買い物に行ってしまった。
るかが用事があるみたいだったとまゆりから聞き、先日電話が来ていたことを思い出し、連絡をしたところで、るかがラボに訪れた。
相談する前にあってもらいたい人がいるといいラボに入ってきたのは、紅莉栖によく似た女性だった。
----------------------------------------------------------------------------------------------
「大人かがりきたー! 岡部が、第一印象で紅莉栖と見間違えるほど、紅莉栖と似ているようで・・ このCGだとお胸がすごいことになってますがね・・・
猟奇的事件はほんのわずかのテキスト量だったので、忘れちゃいそうですね 脳を取られているとのことだから、どこかで実験に利用されたりしているのかな
かがりも登場して、あらかたキーポイントとなりそうな人物はそろったかもしれないですね
そして、るかの相談事とは?といったとこで今回はここまで!」
ばいばい!